道の駅めぐりの記録、何で残す? スタンプ帳・手帳・アプリの向き不向き
道の駅を10か所も回ると、必ずこの問題にぶつかります。
「あれ、この駅って前に来たっけ?」
記録を残す方法は大きく3つあります。どれかが正解というより、得意なことが違うので、多くの人は結局併用しています。この記事ではその向き不向きを整理します。
3つの方法の比較
| スタンプ帳 | 手帳・ノート | スマホアプリ | |
|---|---|---|---|
| その場の楽しさ | ◎ 押す行為そのものが目的になる | ○ | △ |
| 未訪問の駅を探す | ✕ | △ | ◎ |
| 制覇率の把握 | ✕ | △ 自分で数える | ◎ 自動 |
| 持ち歩きやすさ | △ 忘れると詰む | ○ | ◎ 常に持っている |
| 失う怖さ | 高い(現物1つ) | 高い | 中(バックアップ次第) |
| 手に取ったときの重み | ◎ | ○ | △ |
スタンプ帳
その場の体験としては、これが一番強い。 インクの濃さも、押した位置のズレも、その日の記録として残ります。デジタルに置き換えられない部分です。
弱点は2つ。持って行くのを忘れると何も残らないこと。そして**「まだ行っていない駅」を探す用途にまったく使えない**ことです。スタンプ帳は「行った証」であって、地図ではありません。
手帳・ノート
自由度が高く、メモも書けます。同行者や食べたものまで残せるのは、この方法だけの強みです。
弱点は検索性。20駅までは問題になりません。100駅を超えたあたりで「あの駅どこに書いたっけ」が始まります。全国1,231駅を相手にすると、目次を作る作業が本編より重くなります。
スマホアプリ
「あと何駅か」を機械に数えさせられるのが最大の利点です。都道府県ごとの進みぐあい、未訪問だけの絞り込み、駅名検索。この3つは、紙では原理的に無理があります。
弱点はその場の手ざわりが薄いこと。それと、アプリ選びを間違えると記録が消えることです。実際、道の駅系アプリのレビューには「再インストールしたら記録が全部消えた」という報告が複数あります。
どう組み合わせるか
実用的な形はだいたいこうなります。
- その場の記念 → スタンプ帳・記念きっぷ(記念きっぷについてはこちら)
- どこに行ったかの台帳 → アプリ
- 思い出のメモ → アプリのメモ欄、または手帳
紙とデジタルは競合しません。**紙は「体験」、デジタルは「台帳」**と役割を分けると、どちらも捨てずに済みます。
制覇を目指すなら、台帳側に必要な3つ
「全国制覇」まで視野に入れるなら、記録方法に次の3つが要ります。ここが欠けると、途中で数が合わなくなります。
1. 未訪問だけを絞り込めること
制覇の後半になるほど、必要な情報は「行った駅」ではなく**「まだ行っていない駅」**に変わります。ここを絞り込めない記録方法は、後半で使えなくなります。
2. 同じ駅への複数回の訪問を分けて残せること
近所の道の駅には何度も行きます。それを1回に丸められてしまうと、「今年も行った」という記録が消えます。季節ごとに通っている駅こそ、履歴が意味を持ちます。
3. あとから日付を遡って登録できること
記録をつけ始める前に行った駅が、必ずあります。これを登録できないと、制覇率がいつまでも実態より低いままになります。「入れ忘れた分」を後から足せるかどうかは、続けるうえで地味に効きます。
記録を「失わない」ことのほうが大事
方法を選ぶ以上に重要なことがあります。
記録は、消えるときは一瞬で消えます。
- 紙は、なくす・濡れる・燃える
- アプリは、不具合・機種変更・アンインストールで消える
紙側の対策は「写真に撮っておく」しかありません。アプリ側の対策は、書き出し(エクスポート)機能があるものを選ぶことです。機種変更のときに手元にファイルとして持ち出せるかどうか。これがあるかないかで、5年後に残っているかが決まります。
わたしが「道の駅ぽんまる」を作ったとき、最初に決めたのがここでした。記録を失わせないことを最優先にする。 通信もアカウントも使わず端末の中だけに保存し、まるごと1ファイルに書き出せるようにしてあります。
まとめ
- 紙とアプリは役割が違う。競合しないので併用が現実的
- 紙は「体験」、アプリは「台帳」
- 制覇を目指すなら、台帳側に未訪問の絞り込み・複数回訪問・過去日付の登録が要る
- どの方法でも、記録が消えない仕組みがあるかを最初に確認する